奄美大島 採取記③
本日(3日目)の午後に飛行機で帰還するため残り時間ギリギリまで昆虫採集を頑張ります。
朝の4時半に起床し、眠い目を擦りながらバナナトラップを確認しに行くと…
え……
嘘だ…
どひゃぁーーー!!!!!
アマミシカクワガタ
嘘だーーーー!!!!
眠気が一気に消えていきました 笑
最後の最後に野生のアマミシカクワガタに会えるとは!!!
めちゃくちゃカッコいい
触ることができないのであらゆる角度から撮影しました。最高ーーー!!
その後、複数のクワガタを捕まえて大満足。
最後くらい海に行っておこうと思い奄美の海へ
こんなにも海が綺麗だとは…と、全く見ていなかったのだなと少し反省 笑
やっぱり海は綺麗ですねえ!
今日朝採集したクワガタとパシャリ
割と良サイズのノコギリクワガタと海も一枚
その後、朝ごはんを食べにホテルへ戻り、最後に近くの山へもう一度訪れました。
そこで…とんでもない出会いが!!!
何か生き物はいないかなと、なんとなく山の中を歩いていると、その瞬間は突然訪れました。
ソレを見つけた瞬間は、もう声も出ず気がついたらカップにソレが入っていました。
まじまじ観察し徐々に喜びと驚きが訪れてきます。
そう…それは
ツヤミカドオオアリ
間違いなく、この旅1番の喜びでした。
ほんとにこれは現実か…と
奄美大島にしか生息していない超激レア種の女王アリです。当然奄美に訪れる前にアリ図鑑では知っていましたが、まさかのまさか出会えるとは予想もしていなかったので本当に嬉しかったです。
何という格好良さ、何という美しさか…
全身漆を塗ったような光沢がより一層この種の良さを引き立てます。
最後の最後にとんでもない出会いが待っていました。
この個体は持ち帰って家で飼育することに。
(8/30現在 幼虫2匹を育てております。)
その後、帰る時間が近づいて来たので急いでホテルへ戻りチェックアウトをして空港の方へ向かいます。
その途中寄った林道に悲しい光景が…
至る所にバナナトラップの後が…
後で知ったことですが、どうやらこの辺りは有名はクワガタ採集スポットらしくそのまま放置されているモノも数多く見られました。
バナナトラップをすることは良いと思うのですが、するからには責任を持って後片付けはして欲しいです。
少し悲しい気持ちになりながら時間となったので帰路につきました。
ありがとう奄美大島!!
最高の出会いと発見をさせてくれた奄美にはまたぜひ来たいです。
2泊3日とは思えない程充実した、そんな旅でした。
生き物観察@近隣の山
昨日近くの山でライトトラップと生き物観察をしてきました。
山の途中にある休憩場のライトに
スズメガの仲間かな?
種類がわからないガ
さらに近くをウロウロしていると…
カブトムシのオス
割と体高のある良サイズな個体です。
その後ライトトラップのポイントへ
セット完了です。
しばらくすると…
ツクツクボウシのオス
ライトトラップから少し離れたところに
コクワガタのオスもいました。
ライトトラップに戻るとヒキガエルが歩いていました。
さらに…
ノコギリクワガタのオス
実はこの山では初採取で嬉しかったです。
不思議な模様のガ
これまた不明な種の昆虫
改めて色々な昆虫を観察すると知らない個体ばかりで、無知を実感します。
昆虫の名前がわかる方はコメントにて教えてくださると嬉しいです。
1時間ほどライトラップをして終了。
帰りには…
この時期でも普通に活動してるのですね。
夏の終わりかと思っていましたが、この日は気温も高かったことから多くの生き物に出会えました。
やはり夜の山は良いですね♪
Polyrhachis armata 飼育記
学名:Polyrhachis armata
それが今回お迎えした海外産トゲアリとなります。
初めて見た印象は…
デカッ
とにかく大きいのです。
しかし大きさはさることながら、やはり特筆すべきはそのトゲ!名前の由来となっている重厚感のあるトゲ!
非常にかっこいいです。
また、見た目は洗礼された黒色であり、ボディは鎧のようにがっしりしています。
これこそトゲアリ!!と言った風貌となっています。
日本のトゲアリも非常にカッコいいのですが、やはりそのサイズは比較出来ない程大きいです。他種で比較するならばクロオオアリの女王アリと同じくらいかやや大きいか
日本のトゲアリ(2019年撮影)
このPolyrhachis armataの生息域はアンダマンニコバル諸島からマレーシア(ボルネオ島)まで赤道近くの熱帯雨林に幅広く生息しているようです。
体長は女王アリ約14-16㎜
ワーカー約8-12㎜とやはり大型な個体です。
現在の構成は女王アリ1匹で体長は身体が曲がっているため、正確なサイズは分かりませんが、女王アリが約14-16㎜位。
今回購入をしたant museum さんでの情報以外日本語での情報は非常に少ないので海外のサイトを今後は参考にしていこうと思います。
家に到着後いつものゼリーとマグロの乾燥肉を置くとすぐに飛びついてくれたので、餌は今のところは問題無さそうです。
管理は当分簡易ケースで行います。
とはいえ、どのような飼育方法が良いのか、好きな餌は何か等分からないことだらけなので、少しずつ試しながら飼育していこうと思います。
奄美大島 採集記②
2日目は前日から一変、朝から快晴です。
バナナトラップの確認に向かうと…
スジブトヒラタクワガタ
来てくれて良かったぁ…
その後カメラがまさかの充電切れとなり写真を撮れませんでしたが、その後もアマミノコギリクワガタ含め7匹取れました。
アマミノコギリクワガタ
一度ホテルで朝ごはんを食べた後ホテル周辺を歩いていると、綺麗なハイビスカスが
そのハイビスカスと近くの木に
リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアブラゼミ
どちらも固有種ではないものの本州では見れない個体で、朝から奄美を堪能です。
その後奄美の山の中へ向かうことに
完全なるジャングルです。
奥へ進んで行くと…
おぉ!!!あなたは…
アマミハナサキガエル(緑型)
図鑑では茶色い個体が多く紹介されていますが、まさかの緑型に会えるとは!!
実はカラーバリエーションが豊富なようです。
さらに奥に進むと…
アマミハナサキガエル(茶色型)
こっちの色にも会えました!
また、昆虫は
ババヤスデの仲間
タイワンヒグラシ
イトトンボの仲間
キノコムシの仲間?
ナナフシの仲間
数多くの昆虫がおりました。
さらに植物では、
ランの仲間も自生していました。
植物は詳しくないですが、奄美は昆虫同様に数多くの固有種が自生しているようです。
また、奄美特有のものも、それは
マングース捕獲機です。
現在奄美大島ではマングースの数が激減したようですが、その昔はハブ駆除のため島に持ち込まれ奄美の固有種に襲いかかる大変なことになっていたようです。
森を抜けると、海辺にマングローブ林が見えたので近くまで行ってみることに
あたり一面広がっています。
近くに寄ってみると…
種類はわかりませんが、立派なマングローブ林がそこかしこに自生しております。
マングローブの木の種でしょうか?
シオマネキが巣から出てきたところ
新しいマングローブの木が芽吹いていました。
その後お昼を食べてせっかくなのでマングローブ林のカヌー体験を行いました。
体験後はホテルに戻り一休みした後、夜ご飯を食べに
不思議な巻貝がすごく美味しかったです。
お腹もたまり夜のライトトラップを行いに山へ向かいます。前日の雨の影響かまだ、少し道路が湿っています。
すると…
アカマタ
よくテレビで使われている気性の荒いヘビですが、生で見るとカッコいいですね。
さらに車で山奥へ進むと…
んん?
なんかいるぞ…
ん? ハナサキガエル?
えぇ… まさか…
うそ…
ええええぇぇ
アマミイシカワガエル
本物やんかーー!!!まじかぁ!!
これは絶対見たかった一種なので非常に興奮しました。
それにしても綺麗…日本一美しいカエルと言われる理由がわかります。みれて良かった…
イシカワガエルとお別れをした後にライトトラップポイントへ。
ライトトラップを設置して直ぐに
小型のノコギリクワガタが到来
綺麗なガ
近くでカエルの鳴き声がすると思い近づいてみると、
リュウキュウカジカガエル
繁殖期だったようでオスが黄色く変色していました。鳴き声も見た目も非常に綺麗。
その近くには…
サソリモドキ
通称ビネガロン。
触るとお尻からお酢のにおいがします。
こんな不思議な生き物が日本にいるなんて、素晴らしい島国です。
ライトトラップに戻ると…
ブチッ
あぁ…ごめん…気づかなかった
しかし2日目は雨は降らなかったのの霧が強くこれ以上目ぼしい虫は来ませんでした。
それでも、初日以上に多くの生き物に出会えて奄美のポテンシャルの高さにただただ驚かされる、そんな一日でした。
雨上がりのライトトラップ
8/23日、仕事終わりに急にライトトラップがしたくなり家から少し離れた山へ出かけました。
目的は、キイロシリアゲアリやキイロケアリ等の羽アリ観察です。
電車を乗り継ぎ、山を歩く事30分。
目的のダム近くへ到着したのでライトトラップ開始です。(時刻は20時20分)
昨日までずっと雨が降っていたためダムの放水量がかなり多く辺りに放水の音のみが響き渡ります。
近くはこんな感じで道がぐちゃぐちゃでした。
5分ほどすると、最初の訪問者が
ライトトラップをしていると、セミはあるあるです。
種類は不明な蛾が数種類
タカサゴシロカミキリ
近くにクルミの木があるのかなぁ
いつものやつ(コガネムシ)
ツノゼミの仲間
クロオオアリに捕食される蛾
誤って踏んでしまった甲虫を捕食するアメイロアリ
しかし、渋い……目当ての羽アリは全然飛来せず1時間近く経とうするときに…
バサッと
ヤママユガでした。
実は未採取だったので一応捕獲。
その後何やら大きな生き物が現れました。
カジカガエル
蛾や小さな虫を求めて現れました。
やはり雨上がりは活発に動き回るようですね。
その後粘りましたが、これといった収穫が無かったので、引き上げる事に。
もう少し晴れ間が続いた日に再戦してみようと思います。